簡易的であれ、全日本総合のチャレンジ制度の導入を喜びたい

こんにちは。

バドミントンプレーヤーと、その指導者・親のためのブログ「シャトルサークル」の管理人(@shuttle_circle)です。

全日本総合で、ビデオ判定によるチャレンジ制度が導入されました。それはBWF主催の上位国際大会と比べてずいぶんと簡易的なものだけど、それでも大きな進歩です!今回はそんなことについて書いていこうと思います。

そもそもチャレンジ制度とは?

チャレンジ制度は、選手に再審を要求する権利を認める制度のこと…とでも言えるでしょう。

選手が審判のくだした判定を不服とする場合、1ゲームに2回まで権利を行使することが認められています(チャレンジに成功すれば権利は減らず、失敗すれば権利は減ってしまう)。

人間の目ってのは不完全なので、ミスジャッジが出ることだってある。だから機械の目で補おう…という発想ですね。テニスなどでも「ホークアイ」として導入されている。

導入された当初は「1マッチ(1試合)につき2回まで」だった権利の数が、「1ゲームにつき2回まで」に増やされた…という事象からもわかるとおり、チャレンジ制度が導入されてわかったことは「人間の目は思った以上に不正確だ」ということ。

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全日本総合でもチャレンジ制度導入

そんなチャレンジ制度が、2017年から全日本総合でもようやく導入されました。

レフェリー団による映像検証の結果、「アウト」と判定されれば赤のペンライトを、「イン」と判定されれば緑のペンライト、青のペンライトをかざせば「判定不能」です。

しかし、普段から国際大会を見慣れている人からすると、「なんやこれ!?」と言ってしまいたくなるような簡易的なものでしたw

国際大会と全日本総合のチャレンジの違い

BWFの上級大会では、このように会場に設置された「機械の目」を使うことができます。

それが、全日本総合ではこのようなものに。

会場のビジョンにもジャッジの根拠となった映像が流されます。

…え、なんかしょぼくね!?

って思わずにはいられない。Twitterでもそういう意見をちょくちょくみかけました。

レフェリーのおじさんがペンライト掲げてる図はちょっと新鮮でしたよね1

簡易的なビデオ判定だから、チャレンジ映像が足にかさなって「判定不能」となる珍事もありました。

もしも「ホークアイ」的なものが導入されればこういうことは起こりえないのですが、そうはいかないのには事情があるようす。

チャレンジ制度導入は費用がかかりすぎる

全日本総合におけるチャレンジ制度がこんな簡単なものであるのは、「機械の目」の導入に莫大な費用がかかるからという費用的な側面から説明できそうです。

正確な金額はわからないけれど、ジャッジのためにスーパースローカメラ8台と処理用のコンピューター2台が必要2で、数百万円ほどかかるんだとか。テニスと違って球体ではないため飛び方が独特で、風の影響も大きくうけるので、演算処理がとても難しいんだそう。

バドミントンはほとんど最後の結果を決定するためにホークアイの模擬計算システムを使用していません。なぜなら、バドミントンのフライトの模擬計算はテニスやクリケット、サッカーの模擬計算より何十倍も複雑だからです。バドミントンは他のいくつかのスポーツのようなフルラウンド型の球体とは異なり、円錐形のみならず、常に高速回転のフライトであり、更にシャトルの羽根の根元の隙間がわずかに異なるので、試合中にシャトルが徐々に破損することは言うまでもないでしょう。 (※引用元

国際大会でも上位大会にしかチャレンジ制度がないのは、そういった金銭的な事情による部分が大きいのでしょう(知ってる人いたら情報ソースください)。

さすがにBWFの大会と同じ水準の設備の準備を日本の国内大会でもやろうと思ったら費用がかかりすぎるので、結果的にはあのような形になっているのだと思います。

それでも進歩している

しかし、国内大会でチャレンジ制度が導入されただけでも大きな進歩だといえますよ!

国内最高峰の戦い、しかもチャレンジ制度導入済みの国際大会に挑んでいく選手を決める大会で、チャレンジ制度が導入されていないのはあまりにもひどい。

思い出してほしいのは、2014年の全日本総合男子シングルスの決勝戦です。佐々木翔選手と桃田賢斗選手の決勝戦でおきたミスジャッジ疑惑は、さすがに桃田選手がかわいそうでした。あんな終わり方だと見ている側もしらけてしまいますよね。

当時のバドミントン界隈の反応を、いまでも読むことができます。これらのコメントには心底同意します。

いかに簡易的なものであれチャレンジ制度が導入されている。そのことが重要です。

チャレンジ制度があることによって選手は試合に集中できるし、観客も納得できる。そのことを喜びたい。


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  1. 主審の方がチャレンジ制度に慣れてなくて、しどろもどろで Challenge unsuccessful って言えてなかったのもおもしろかった。
  2. http://jp.victorsport.com/badmintonaz/6946

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ABOUTこの記事をかいた人

1992年生まれで、大阪府出身・在住。バドミントンのプレー歴は13年。指導歴は4年。(公財)日本体育協会の公認上級指導員(バドミントン3級)です。小学生から大人まで、男女問わず初心者から中級者を対象としたバドミントンの指導を仕事の1つとしています。(→さらに詳しく