【バドミントン】センターへの配球はシングルスでもダブルスでも使える!

こんにちは。

バドミントンプレーヤーと、その指導者・保護者のためのブログ「シャトルサークル」の管理人(@shuttle_circle)です。

バドミントンをやっていると「四隅を狙いなさい」とよく言われます。これは単純な話で、相手をたくさん走らせることができるからです。しかしセンターを使うことの効用が強調されることは少ないのではないでしょうか。

このエントリーではセンターを狙うことの利点と欠点を見ていきたいと思います。

あなたのバドミントンが変わるかも!?
センターへの配球を意識的に使ってみよう!という話

メリットとデメリット

この記事ではセンターへ配給するメリットとデメリットを、シングルスとダブルスと分けて場面に応じて見ていくことにする。 しかし基本的にはどの場面であっても、メリットとデメリットは以下の3点に集約される。

  • 人体構造上、意外とボディが弱い
  • 移動が半面でいいので動く距離が短くてすむ
  • ただし相手も動かなくてすむ

以下、場面別にセンターへ配給するメリットとデメリットを解説するけれど、上述の3点を念頭に置きながら順番に見ていってほしい。

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場面別

ここでは普段自分が特に意識的に使っている場面を5つ紹介しようと思う。シングルスで2つ、ダブルスで3つ挙げておくこととする。

シングルス

シングルスでセンターへ打つとき、守備側のメリットは相手のクロスショットを心配する必要がないということが挙げられる。

これによって主に2つの利点が考えられる。

利点
1. クロスショットがキツい相手への抑止
2. ストレート以外の返球によって相手にコースを絞らせない

まず1つ目の利点「クロスショットがキツい相手への抑止」について。

一般的に、サイドライン付近に打つショットは「クロスへ返球されるとキツい」というリスクを常に負っています。例えばストレートスマッシュをクロス前に落とされるとキツいし、自分がフォア奥に打ったクリアーに対してクロスカットを打たれるとキツい。


図は右記をもとに著者作成:http://www.geocities.jp/jump_jes/spon/spo-03.html

その点、センターへ繋いでおけばクロスへ打たれる心配がないため、次の球が比較的楽になりがち。センターに打っておけば、横移動はコートの半面分ですむのでそれだけ楽ってこと。

 

  • サイドライン際に配球:クロスへの返球はコートの全面分を動かなきゃいけない
  • センターに配球:どこに打たれても、最大でコートの半面分を動くだけでOK

 

直接聞いたわけではなく孫引きなので大変恐縮なんだけど、数年前に全国小学生大会のシングルスで優勝した某選手は、某ライバル選手の精度の高いクロスショットへの対策としてセンターへの配球をかなり練習したんだとか。

「この人のクロスショットがキツいな…」と思ったらセンターへの配球をするのも一手、ということですね。これはサーブなんかでも応用可能で、シングルスでロングサーブを打つならセンターへのサーブをベースとしたいところ。

続いて利点の2つ目「ストレート以外の返球によって相手にコースを絞らせない」について。

これは単純な話。ストレートにしか返せない箇所があると、相手は「その箇所を突いてから次のストレートの返球を待つ」という戦術を使うことができてしまう。


図は右記をもとに著者作成:http://www.geocities.jp/jump_jes/spon/spo-03.html

例えば、サイドライン際に打ってきたスマッシュをストレートの前にしか返せない相手に対して、攻撃側のプレーヤーは「サイドライン際にスマッシュを打ってストレート前への返球を待ち、次にネットキル、クロスへのアタックロブ、ネットなどの攻撃を仕掛ける」といった組み立てが可能となる。

そこで、守備側のプレーヤーが「サイドライン際に打ってきたスマッシュをセンターに返す」といった選択をすることができれば、少しは事態の打開に繋がる。

管理人
クロスに返すのは難しいけれど、センターに返すならまだ簡単ですからね!

※ただし、センターに打つことで守備側にはデメリットもある。それは「相手側も横移動をほとんどしなくてすむので、余裕を持って次のショットを打たれてしまいがち」ということ。毎回センターに打ってると相手が楽ちんです。そこは注意したい。

試しに1ゲームのあいだ、全ショットの7割ぐらいをセンターに集めてみたけど、見事に自分だけしんどかったですw
まとめ
– メリット:自分が楽
– デメリット:相手も楽

シングルス(攻撃)

シングルスでセンターへ打つとき、攻撃側には2つのメリットを挙げることができる。

 

  1. クロスショットの心配がない
  2. ボディへの攻撃が有効打になりやすい

 

まずは1つ目の利点「クロスショットの心配がない」について。これは守備側のときにも書いたことだけど、横移動がコートの半面分ですむ。

特に、ネットを置いて相手のロブをスマッシュしたいときなんかは、センターへのネット(ヘアピン)が有効となる。クロスに上げられたロブをスマッシュするのはちょっとしんどいけど、センターからサイドラインに上がってくるロブならスマッシュするのもずいぶん楽になる。


図は右記をもとに著者作成:http://www.geocities.jp/jump_jes/spon/spo-03.html

※動画は52分34秒からはじまります。第2ゲーム11-12からのラリーで、リン・ダン選手はセンターへのネットを打って、次の返球に対してストレートスマッシュを決めていますね。

某メーカーの人と話しているときに教えてもらったことなんだけど、マレーシアではセンターを狙ったネットのことを「ショートヘアピン」と言うらしい。

「サイドラインからセンターに打つネット」を示す語彙がマレーシアバドミントン界に存在しているという事実に、なんとなく歴史の差を感じます。日本バドミントン界の語彙だと、ストレートネットとクロスネットだけだからね〜〜。

ちなみに、その話を聞いてから早速先日やってみたんだけど、死ぬほど違和感あったw

管理人
今までいかにセンターを使っていなかったか…ということを痛感します(でもやってみてかなり効果はあった)。

さて、次は利点の2つ目「ボディへの攻撃が有効打になりやすい」について。

シングルスの場合、相手は基本的にコートの真ん中付近にいます。相手のいる場所に敢えて打つ、いわゆる「ボディへのスマッシュ」というのはバドミントンにおいて有効な攻撃となりやすい。

というのも、人体の構造上、身体の周辺を守るのは意外と難しいのである。サイドの球を返そうと意識が向いているときは特にボディが手薄になりがち。たまに打つとめっちゃ効きます。一度試してみてはいかがでしょう。

ダブルス(前衛)

ダブルスでもセンターに打つと有効になる場面がある。まずは前衛のときを考えてみる。

後衛が打ったスマッシュを前衛がネット前に落とすとき、ストレートになんとなく落としている人は多いと思う。でもこれって後衛の目線からするとクロスにロブを打たれると結構キツい…。

そこで、ほんの一工夫してあげましょう。余裕のあるときは前衛がセンターに落としてあげるのも意外と有効だったりする。これについては先行してテーマを書いてくれている人がいるので引用。

つまり、味方前衛がコートセンターに落としてくれた場合、味方後衛はセンター付近で相手返球を待っていれば、その次の球はコート半面分だけ動けば打てる、ということなのです!移動距離が半分になる、これはスゴいことです!

引用元:ダブルスでのネットはセンターに置こう|バドミントン 上達への道 〜レベルアップ研究室

後衛目線でいえば、センターに落としてくれるとかなり楽。

副産物として「センターに落とすことで、たまにお見合いをしてくれる」というのもある。自分の場合は、これをやるようになってから1試合の中で1-2回ぐらいは相手がお見合いしたり、ペアのどっちが取りに行くか一瞬判断が遅れて甘い球が上がってくるようになりました。

ダブルス(後衛)

例として両方が右利きであることを想定してみます。

フォア奥からセンターにスマッシュを打てばストレートへの返球がそのまま前衛のフォアハンドになる。もしサイドライン側にスマッシュを打ったら前衛が万全の体制で触るのは難しくなるでしょう。


図は右記をもとに著者作成:http://www.geocities.jp/jump_jes/spon/spo-03.html

※バック奥でも同じことがいえます。

したがって、特に前衛に触らせたいときにセンターへ打つのは大アリ。

ダブルスではエンドライン付近から後衛がスマッシュを打つよりも、前衛の攻撃を混ぜたほうが決定率は上がりやすい。したがって前衛に触ってもらう回数を増やすことは攻撃のパターンとしてオススメです1

ダブルス(サーブ周り)

ここ数ヶ月やってみて効果を痛感しているのが「ダブルスのサーブレシーブをセンターに打つ」ということ。これもかなり有効。

1つ目の利点は、シングルスでも言ったことだけど、センターに打てば「クロスへの返球」というのがありえないので、攻撃の形を作りやすくなるということが挙げられる。

サーブレシーブをセンターに打つことで、サーブレシーブに対する返球(つまりサーブから数えて第3打目)の角度が小さくなるため、横移動が少しの移動距離ですむことになる。

2つ目の利点は、厳しいショットを返球されにくいということ。

この記事でも何度か言っているように、バドミントンにおいては人体構造上、体の正面に打たれたショット(ボディ)の処理は難しいです。それを利用して、サーブレシーブをサーバーのパートナーのボディを狙うイメージでやるとうまくいく。

ある程度までのレベルであれば、センターにサーブレシーブを打つと、それに対する返球(つまりサーブから数えて第3打目)のバリエーションをたくさん持ってるプレーヤーって少ないです。すなわち返球が読みやすいんですよね。

ところで…
浮いたサーブならまだしも、いいサーブを打たれると普通に打ってセンターに沈めることは難しい。そんなときは、ワイパーショットを軽く使うといいでしょう。シャトルに対して面をフラットに当てるのではなくて少しこする感覚で打つとうまくいきます。

また、最近はサーブもセンターに集めるようになりました。

これにも理由があって、ハーフを狙いに来た相手のサーブレシーブ(第2打目)を、第3打目で自分がカットして沈めることができればそこから攻撃の形を作りやすくなるからです。

狙い
サーブをセンターに打つことで、第3打目を自分が触りやすくなります!

個人的に、トップ選手とぼくのような中級レベルまでのプレーヤーとの大きな違いの1つは、サーブから数えて第5打目ぐらいまでの質だと思っている。

特に第3打目、第4打目を前衛が触る回数がぜんぜん違うなあというのは見ていて感じるところ。ショートドライブとか練習したいですね。

「バドミントンでは四隅を狙いなさい」に一石投じたい

バドミントンにおいては、一般的に「四隅を狙いなさい」と言われる。

しかし、センターは意外と使える場面がたくさんある…ということがおわかりいただけたでしょうか。メリットとデメリットを把握して、センターへの配球をまぜてみてほしいと思います!

センターに打つことで意外な世界が見えますよ♪

他にも「こんな場面で使えるで!」「これはデメリットじゃない?」ってのがあればコメント等お待ちしております〜。


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管理人
「相互にやり取り(シャトル)」する「場(サークル)」にしたい。そんな願いを込めて作ったサイトです。ご指摘、ご質問等あれば、ぜひコメント欄などにお願いします!

  1. これは単純な話で、前衛で触られたほうが相手の準備が遅くなるからです。基礎打ちを思い浮かべてもらうとわかりやすいと思うけど、スマッシュ対レシーブよりもプッシュ対レシーブの方がテンポが早い(=レシーブ側の準備時間が短い)。前衛が触ることで相手に余裕を持ったレシーブをさせないことができる。

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ABOUTこの記事をかいた人

1992年生まれで、大阪府出身・在住。バドミントンのプレー歴は13年。指導歴は4年。(公財)日本体育協会の公認上級指導員(バドミントン3級)です。小学生から大人まで、男女問わず初心者から中級者を対象としたバドミントンの指導を仕事の1つとしています。(→さらに詳しく