自主練の強要で、大好きだったはずの野球をやるのがイヤになった

こんにちは。

バドミントンプレイヤーと、指導者、親のためのブログ「シャトルサークル」の管理人(@shuttle_circle)です。

いまでこそバドミントンとその指導なんかをやっていますが、小学生のころは地域のチームで軟式野球をやっていました。

しかし、チームに入って1年ぐらいすると、もう野球はイヤだと思うようになってきました。そして結局モチベーションは長続きせず、小学校の卒業と同時に何の迷いもなく野球をやめました。

大前提として、自分は野球が大好きでしたよ。今でも野球を見るのは好きです。けれど「中学生になっても野球をやろう」なんて考えは微塵も浮かばなかった。理由は大きくわけて2つあります。今日はそんな話をしましょう。

野球をやめたいと思った理由

  1. 指導者
  2. 休みがなかった

1 については書いたことがありましたね。野球をやめた最大の要因は指導者でした。

今回のメインテーマは 2 のほう。当時小学生の自分は、とにかく休みがなくて「野球から離れたい」の一心でした。

土日は全部練習

練習は週に4日。平日に2回と、土日は毎日朝から夕方まできっつい練習がありました。「土日に休めない」というのが当時小学生の自分としては厳しかったんです。仲良しの友達と遊びたい気持ちだってある。野球以外のスポーツだってやりたい。

…そしてこれがもっとも重要なのですが「たまには野球から離れたい」という気持ちがありました。つまり、息抜きやリフレッシュの時間がほしかったわけです。

「週4回の練習なら、残りの週3日でリフレッシュすればいいんじゃないの?」と思うかもしれないけど、そうはいかないのですよ。練習が休みの平日3日も「自主練」をすることを強いられました。

「自主練」の強要

監督からは、家でやった筋トレの回数をノートにつけろと指示された(多くのチームメイトは、やってもいない筋トレの数字をでっち上げていました)。

「自主練」のランニングコースを監督から指定され、放課後そのコースには監督の車がとめてある日もあった(つまり監視の目があった)。

それのどこが「自主練」なんだと言いたい。どこにも自らの主体性などなかった。やらされてるだけ。

ただでさえ週4日の練習で十分にしんどいのに、質が低くやらされてるだけの「自主練」なんて効果があるわけもない。時間の浪費でした。断言しておくけど、あの時間で得たものなど何もありません。

サボり魔が、チームの中核

家で筋トレはやったことがないし、自主的な走り込みも一切していない。素振りだけはたまにやってたかな。…それでも自分はチームで一番のプレーヤーでした。

  • チームのキャプテン
  • 攻撃の主軸である4番打者
  • 守備の華形であるショートストップ

打撃部門ではチームの三冠王だったし、歴代ホームラン記録だって塗り替えてみせた。短距離走は一番速かったし、球速も一番速かった。 自分は誰よりも「自主練」での努力をしていなかったにもかかわらず、です。

野球を始めたのは同学年のメンバーの中で3番目に遅かったのに、なぜそんなことができたか?

簡単です。週4回の練習では誰よりも考えながら、誰よりも一生懸命がんばっていたから。

幸いにもうちの親はそういう自分を理解してくれていたらしく、「自主練」をせず家でひたすらゲームをしていても、まったく咎めませんでした。

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管理された人の末路

ちょっと視点を変えてみよう。別の分野の話。

自分は大阪府に10校しかない「進学指導特色校」の出身なんですが、母校は某「お馬さん」の塾出身の人が入学者の半分ぐらいを占めてるんですよね。高校進学実績がとてもいい塾として、大阪府下でもかなり有名なところです。中学生の進学塾としてはたぶん大阪で最大手。

でも、あの塾の出身の人って、うちの高校に入ってから伸びない人が多いんです(ソースはないけど体感レベルの話として)。

理由は簡単で、中学校のときにあまりにもガチガチに大人に管理されているから、入学した時点でほとんど燃え尽きてるんです。だから入学してから勉強しない。 主席で入学した子があっという間に転落していったのを見たときは、なんか悲しかったです。

大人が考えるべきこと

ここまでの話は自分の経験談でしかないわけだけど、ある程度まで一般化することもできる。つまり「適度なオフ、適度な休養は必要である」ということ。

理由は色々あります。「オフがない」ことの弊害は、いまパッと思いつくだけでも以下の3つ。

  1. 長期的に見てモチベーションの低下につながる
  2. 情報を「整理」する時間がなく供給過多となる
  3. 慢性的な疲労による集中力低下と、ケガの誘発

このなかで、個人的な体験談と絡めて特に今回強調しておきたいのは「1. 長期的に見てモチベーション低下につながる」です。

将来有望な子供を持つ大人ほど、子供に過剰な期待をかけたり、要求を突きつけたりしがち。

指導者が過度に熱くなって空回りしたり、親が「あれやりなさい」と言いすぎたり…といった事象は、優秀な成績をあげている子供を抱えるチームほどよく見られる。

これは自分が指導に行ってるジュニアチームを見ていても思うし、よそのチームを見ていても思います。でもちょっと待ってほしい。あくまでも主役は本人です。子供は大人の操り人形じゃない。舞台で裏方がでしゃばったら興醒めでしょ。

以下、当てはまることが1つでもあれば要注意。すでに子供は「やらされている」状態でストレスを抱えています。

  • 本人ではなく、大人が子供の目標を設定している
  • 指導者がオフ日を設定せず、毎日練習させている
  • チームの練習がオフの日に、親の主導で練習をやっている
  • 子供に「努力」を強いている
  • 子供に「自主練」を強いている(それはすでに自主の名を冠するに値しない)

「やらされている」状態は好ましくありません。どこかで燃え尽きて、バドミントンが嫌になるのは目に見えています。スポーツ心理学の表現を借りれば「外発的動機づけは長続きしない」。

いま指導者の立場になって切実に思うのは、「休みの日や家に帰ってからプラスアルファの練習をするぐらいなら、そのエネルギーを普段の練習に回してほしい」ってことです。

指導してて実感することとして、「やらされている」子供は例外なく目が死んでるんですよね。

だからむしろ、オフは「バドミントンから離れる」時間を作ってあげてほしい。オフは家でゴロゴロしてるぐらいの方がいい。そういう子のほうが普段の練習に集中できているし、吸収もはやい。

バドミントンは生涯スポーツです。何歳になっても楽しめるし、何歳になっても競技者でいられる、そんな素晴らしいスポーツです。

小学生や中学生の時点で「もういいや」って燃え尽きるなんてあまりにもったいない。その責任をおってるのは指導者であり親であります。繰り返すけれど、主役は子供。指導者も親も主役じゃないので、そこんとこはわきまえたいっすね。

けだし、大人がすべきことは子供のサポートであって、子供の管理ではない。

自戒の念を込めて…。


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教えることに従事する人間は一生「勉強中」の身でなければならない

バドミントンのプレイヤーやコーチと「相互にやり取り(シャトル)」する「場(サークル)」にしたい。そんな願いを込めて作ったサイトです。

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ABOUTこの記事をかいた人

1992年生まれで、大阪府出身・在住。バドミントンのプレー歴は13年。指導歴は4年。(公財)日本体育協会の公認上級指導員(バドミントン3級)です。小学生から大人まで、男女問わず初心者から中級者を対象としたバドミントンの指導を仕事の1つとしています。(→さらに詳しく