【バドミントン】なぜリストスタンドが大事なのか?

バドミントン リストスタンド

こんにちは、シャトルサークル管理人(@shuttle_circle)です。

バドミントンの指導を受けると「リストスタンドをしなさい」とよく言われます。実際自分もそのように普段から小学生に指導しています。

非力な小学生でも強いショットが打てます。だから、シニアの人でも力の伝え方を工夫すれば、強いショットは必ず打てますよ!

…というわけで、今回のテーマは「力の伝え方」の最重要ポイントである「リストスタンド」です。

リストスタンドをすると強いショットが打ちやすくなるんですよ。…では、それはなぜでしょうか?この記事ではその理由を解説します。

ごく簡単な説明

3つの角度でスイングしてみました。1つ目が180°、2つ目は135°、3つ目は90°です。同じ力で前腕(肘から先の部分)を回しています。

それぞれスイングの強さが違うように見えませんか?

そうなんです!90°のときが一番強くラケットが振れていることがわかりますよね!音も少し聞こえるはずです。

全く同じ力で前腕(肘から先の部分)を回しているのに、手首の角度だけでこんなにもスイングが違うんです。

「シャトルに力をうまく伝える工夫」の1つが、この「リストスタンド」であることがおわかりいただけたでしょうか。

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実際にやってみる

実際には手首の角度をピッタリ90度にしません。

ラケットと前腕の角度を90°にしてみるとわかると思いますが、前腕の筋肉がピンと張っている感覚になりませんか?

リストスタンド 90度

筋肉が緊張している状態からは、強いショットが打てません。筋肉がリラックスした状態、人によると思いますがだいたい110°ぐらいでしょうか。そのぐらいがベストです。

バドミントン リストスタンド

あわせて、バドミントンマガジン(2016年11月号)の表紙も見ておきましょう。リー・チョンウェイ選手の手首の角度に注目。90°ではないですよねー。

リストスタンドで強いショットが打てる仕組みを解説

ところで、リストスタンドをするとなぜ強いショットが打てるのでしょうか?

物理(理科)の領域の概念と、ちょっとした数式を使いながら説明します。高校生以上の人は興味があれば読んでみてください。

そんなん知らんわ!って人はとりあえず以下のポイントだけ。

本日のまとめ!

  • 強いショットを打つためにはリストスタンドしなければならない
  • その角度は90-110°ぐらいが理想である

最初にも言ったように、スイングを伴うショット(スマッシュ、クリアー、ドライブ、ロビングなど)は、回旋運動を使っています。特に前腕(肘から先)の回旋運動(回内や回外)が大きな動力になります。

さて、そうした回転運動から生じる力のモーメントを最大化するにはどうすればいいでしょうか?

高校物理で学びますが、ラケットと前腕の角度を90度にすればいいです。

スイングスピードが同じだとすると、力のモーメント (M) は、ラケットの長さ (F) ×前腕の長さ (r) ×前腕とラケットの角度 (sinθ)で表されます。

M=Frsinθ

  • F (ラケットの長さ)
  • r  (前腕の長さ)
  • sinθ (前腕とラケットの角度による)

上の3つの中で、あなたが変えることができるものは1つしかありません。

ラケットの長さが変わることはありませんよね?如意棒じゃあるまいしw

あなたが麦わらのルフィでない限り、前腕の長さも変わりませんw

ラケットの角度だけが自分で調節できる「変数」ということになります。

だからこのsinθを最大化することを考えれば、最もスイングに力がうまく伝わるわけです。

0°≦θ≦180°において、sinθが最大値を取るのは、θ=90°のときですね。

それゆえに「手首の角度は90°にしましょう」と言われるわけです。

ただ、さっきも言ったように、前腕とラケットの角度を本当に90°にしてしまうと、前腕の筋肉が緊張してロスが生まれてしまいます。

したがって、実際にラケットを振るときは、リストスタンドの角度は110°ぐらいがいいでしょう。とにかく「リストスタンド」が大事なのは、力のモーメントの考え方を使えば理解しやすいと思います。

…というわけで本日のまとめをもう一度。

本日のまとめ!

  • 強いショットを打つためにはリストスタンドしなければならない
  • その角度は90-110°ぐらいが理想である

次の練習から早速改善できるポイントですよ!


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ABOUTこの記事をかいた人

1992年生まれで、大阪府出身・在住。バドミントンのプレー歴は13年。指導歴は4年。(公財)日本体育協会の公認上級指導員(バドミントン3級)です。小学生から大人まで、男女問わず初心者から中級者を対象としたバドミントンの指導を仕事の1つとしています。(→さらに詳しく